新型iPhoneは「初代以来の飛躍」 高級路線で新戦略 生産態勢に不安の声も (2/2ページ)

 10万円超の高価格はノートパソコン並みともいえるが、スマホが社会的地位の証しにもなる中国ではかえって消費者を引きつけるとの声もある。一方で、従来通りの価格帯の「8」と「8プラス」も発表し、高価格モデルに手が出ない層にも目を配る。

 ただ、量産の立ち上げは難航。従来の新製品は9月中の予約開始だったが、Xは10月下旬にずれ込み、発売は11月まで遅れた。米紙ウォールストリート・ジャーナルは生産段階でのトラブルが原因の可能性があるとし、供給態勢の不安を指摘。販売の出遅れがクリスマス商戦に悪影響を及ぼす恐れもある。

 アイフォーンXには、スマホ市場を開拓した初代ほどのインパクトがないことも明らかだ。韓国サムスン電子が3月に発表した「ギャラクシーS8」と「S8プラス」は画面サイズがアイフォーンXと同等以上で、目の瞳孔のまわりの膜である虹彩の模様を個人認証の手段に使う。

 クック氏は発表会で創業者のスティーブ・ジョブズ氏の名前を何度も口にし、「今日の発表を誇りに思ってくれるだろう」と自信をみせたが、新戦略の評価が定まるまでには時間がかかりそうだ。