□Jトラスト常務・浅野樹美さん(47)
--2017年4~6月期でインドネシア事業の営業損益が黒字転換した
「大口債権を減らし小口債権を増やすといったポートフォリオの入れ替えで調達コスト(平均預金金利)は着実に低下し、赤字にならない体質をつくった。一方で不良債権など“負の遺産”も残るので18年3月期の黒字化に向けて格闘中だ」
--18年3月期は24億円の営業利益を目指している
「中小企業向けローンを扱うチームを拡充し、小口債権をさらに積み増す。コアバンキング(基幹システム)は11月中旬に入れ替え、ネットバンキングサービスなどを充実させる。人気俳優のCM採用による広告効果でブランド力も向上しており、顧客満足度を高めていくことで目標達成を目指す」
--店舗網の拡大は
「グループの割賦販売金融会社グループリースファイナンスインドネシアがPOS(簡易営業拠点)を増やしており、今年3月に24だった拠点数は60を超えた。対象もクボタの農機具だけだったが、バイクのほか、インドのタタ・モーターズと8月に提携しピックアップトラックも加わった。(貧しい人たちに小口の金融サービスを提供する)マイクロファイナンスの取り扱いも始めた。POSの仕組み・基盤ができたのでネットワークを広げていく。拠点は来年には数百に達する見込みだ」