
神戸製鋼所の東京本社【拡大】
神戸製鋼所によるアルミの性能データ改竄(かいざん)問題は、同社の経営に深刻な打撃を与えそうだ。今後は部品交換やリコール(回収・無償修理)の発生が懸念されるほか、損害賠償を求められる可能性もある。
2018年3月期に3期ぶりの最終黒字浮上を目指しているが、復活の道のりは険しさを増している。
神戸製鋼は鉄鋼製品の市況悪化に油圧ショベルの中国販売低迷が重なり、17年3月期まで2期連続で最終赤字を計上したが、今期は350億円の黒字を予想。現時点では、巨額の特別損失を計上する可能性は低いとみられる。
ただ、来期以降の業績には暗雲が漂う。信頼低下による顧客離れは避けられない見通しで、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の黒坂慶樹シニアアナリストは「中長期的な影響は深刻となる可能性がある」と予測する。
もっとも、神戸製鋼の業績以上に懸念されるのは、供給先の製品を含めて「メード・イン・ジャパン」のブランドが傷つくことだ。