【神鋼会見詳報】(3完)「風土的なもの感じられても仕方ない」 不正はBtoBに集中 (3/3ページ)

性能データの改竄問題などで会見し、頭を下げる神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長。左は勝川四志彦常務執行役員=13日午後、東京都港区(飯田英男撮影)
性能データの改竄問題などで会見し、頭を下げる神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長。左は勝川四志彦常務執行役員=13日午後、東京都港区(飯田英男撮影)【拡大】

 --不正の範囲は広汎だ。神戸製鋼グループ自体に不正を行う土壌があるのではないか

 川崎氏「神戸製鋼グループのビジネスは、鉄鋼もアルミ・銅も『BtoB』、つまり半製品をメーカーに売るビジネスだ。一方で、機械事業の建設機械などは『BtoC』、消費者向けの完成品を売っている。まだ調査中だが、BtoCの部門では不正が起きていない。そこに原因の本質があると思う。深掘りが必要だ」

 --今回の不正に限らず、問題が繰り返されている。企業文化に問題があるのではないか

 川崎氏「風土的なものを感じられるのも仕方ない。繰り返しになるが、1カ月以内に原因・対策をまとめるのでご理解を頂きたい」

 《1時間24分の会見を終えた川崎氏ら3人は、再び深々と頭を下げて会場を後にした》(完)

■(2)出荷先の企業は「500社…」に会見場からどよめき に戻る

■(1)リコール負担「腹づもりしている」と川崎社長 に戻る

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