【スポーツbiz】「野球少年の夢」育む球団経営に道 (2/3ページ)

米大リーグ挑戦を表明したプロ野球日本ハムの大谷翔平選手=11日、東京・内幸町の日本記者クラブ
米大リーグ挑戦を表明したプロ野球日本ハムの大谷翔平選手=11日、東京・内幸町の日本記者クラブ【拡大】

 それでも一切ぶれなかったのは、それが球団の方針だったからにほかならない。栗山英樹監督の言葉が証明する。「球団全員が彼の力を信じていた」

 さらに日本ハムは、大谷の次なる「一番の選手」という夢の実現の支援として、所属チームに対し、起用法やコンディショニングなどのデータ提供も辞さないという。また、通訳やトレーナーを球団として派遣、今後も球団施設の使用を容認し支えていく「方針」は続く。

 背景に球団の大リーグへの深い理解がある。すでにダルビッシュ有、岡島秀樹といった大リーグで成功した日本ハム出身選手の先例がある。そして何よりも、吉村浩ゼネラルマネジャー(GM)の存在が大きい。

 吉村GMは元スポーツ新聞の野球記者である。若くして退社し、大リーグを視察。パ・リーグ事務局在籍後に再渡米、デトロイト・タイガースで大リーグ経営を学んだ。帰国後、阪神のフロントを経て、2005年に日本ハムGM補佐就任、現在は3代目GMを務める。

 その吉村GMの下、打ち出されたのが「スカウティング」と「育成」という強化の柱。そして、彼の考案になる「ベースボール・オペレーション・システム(BOS)」と呼ぶデータベースが近年の積極的なドラフト戦略、選手育成の基礎となっている。大谷はまさに、その申し子といえよう。

高校球界に実績流布