三菱マテ系、不正把握も“隠蔽” 「日本製」信頼さらに傷…問われる経営姿勢 (2/2ページ)

三菱マテリアルの本社が入るビル=23日夕、東京千代田区
三菱マテリアルの本社が入るビル=23日夕、東京千代田区【拡大】

 神戸製鋼の場合、8月30日には経営陣が不正を把握していたにもかかわらず、1カ月以上過ぎた10月8日になってようやく公表したことで、消費者を軽視していると批判された。

 三菱マテリアルも不正把握から半月以上が過ぎているにもかかわらず公表せず、隠蔽(いんぺい)と受け取られても仕方ない状況だ。

 出荷停止後にようやく不正を知ったという経営陣のガバナンス(企業統治)も含め、経営姿勢が厳しく問われることになる。(井田通人)

【用語解説】三菱マテリアル

 セメントや銅、アルミ、電子材料など幅広い素材・部品を手掛ける非鉄大手。1990年に三菱金属と三菱鉱業セメントが合併して誕生した。本社は東京都千代田区。個人向けに純金積立のサービスを展開していることでも知られる。2017年3月期の連結売上高は1兆3040億円、連結最終利益は283億円。グループの従業員数は約2万5000人。