インフォテイメントはニュースや天気予報などを知らせるもので、リマインダー機能にも特徴がある。子供が「おじいちゃんの誕生日を◯月◯日と覚えておいて」と記憶させておくと、その日になれば子供に知らせる。
いずれもハローから自発的な働きかけがあるのがポイントだ。
子供の安否確認も
最後の「見守り」は、外出先の親がラインを通じハローに子供の様子を尋ねると、子供の存在を認識済みのハローが「◯分前に見かけました」と返答し、家族の安否を確かめられる仕組みだ。
開発陣は、こうした機能をいかんなく発揮するため「リビングのテーブルがハローの置き場所に最もふさわしい」と口をそろえる。家の中心部なら家族全員の認識が容易で、家族をつなぐ“ハブ”として機能しやすい。そうして「家族の一員」に溶け込んでいくわけだ。
昨今は女性の社会進出が増え家族でもすれ違いが多くなっている。時代が変化し、待たれた機能ともいえるだろう。
ところで、開発陣が最も腐心したのは、ハローにどう“人らしさ”を備えさせるかだったという。
つまり家族の一員といってもハローが無機質な機械にすぎなければ、誰もコミュニケーションを取ろうという気にならない。人と機械の対話をどうやって自然なものにするかだが、開発陣が選んだのはハローの感情表現を豊かにすることだった。
目や頭部の動きを絶妙のタイミングで制御し、「喜ぶ」「すねる」「盛り上げる」など30種類の感情をまるで生き物のように表す。
特に目については「人の顔のような表情にするため『まばたき』が重要だった」と開発メンバーの城井学さん。「表現方法は目に埋め込んだLEDライトの微妙な明滅。しかし見方によっては『半目』に見えてしまうなど数え切れないほどの失敗作が出た。試行錯誤の連続だった」と振り返る。