「第4」目指す楽天 利用者「期待」、業界は懐疑的 曲折や混乱必至 (2/2ページ)

「楽天モバイル」の銀座店=14日、東京都中央区
「楽天モバイル」の銀座店=14日、東京都中央区【拡大】

 3社からは楽天への対抗に向けた「焦り」よりも「困惑」の声が多く聞かれる。「値下げなどの対応を考える以前に、楽天の狙いがわからない」。携帯3社の多くの関係者が、楽天が自社で回線を保有する携帯電話事業者を目指す理由について首をかしげる。

 楽天が携帯3社に追いつくのは「マラソンで40キロ地点まで達している3社に、ゼロから追いつこうとするようなもの」(通信首脳)だからだ。

 また楽天は14日、7年間で最大6000億円の設備投資を発表したが、既に基地局など設備を整備している3社でさえ毎年3000億~6000億円を投資しており、「少なすぎる」との見方が大勢だ。関係者は「都市部では自社回線でサービス提供し、郊外では他社回線を借りて提供するのではないか。しかし回線を借りるコストは収益を大きく圧迫する」と楽天の事業運営に疑問を抱く。

 「第4の携帯電話事業者」は政府関係者も期待を込める。月額料金負担の軽減に向けた切り札とも言える存在になり得るからだ。ただ、これまでもイー・モバイルがソフトバンクに吸収されるなど多くの事業者が失敗してきたいばらの道でもある。楽天に勝算はあるのか、三木谷浩史会長兼社長の手腕に注目が集まる。