「その内容は価格に伴っているか」 “日本一”のラーメン店「蔦」だからこそできた値下げ (8/8ページ)

 特に印象に残った大西氏の言葉がある。

 「一般的に、目標は遠大で高邁(こうまい)なものの方が素晴らしいと考えられがちですが、今そこにある身近な目標を確実に達成していく方が大切な場合もあると、私は思うんです。遠い目標ばかりを見据えているうちに、進むべき道を見失ってしまうこともありますから」

 確かに大西氏は、目の前にあるラーメンをひたすら磨き上げ続けることで、道を切り拓いてきた。日々の地道な研究と努力の過程で、ミシュランが☆を与え、世界進出への道が拓けた。彼が口にするからこそ深い説得力を持つ言葉だ。

田中一明『ラーメン超進化論 「ミシュラン一つ星」への道』(光文社新書)(PRESIDENT Onlineより)

田中一明『ラーメン超進化論 「ミシュラン一つ星」への道』(光文社新書)(PRESIDENT Onlineより)

 田中一明(たなか・かずあき)

 ラーメン官僚

 1972年生まれ。兵庫県出身。通称・ラーメン官僚。大学在学時の95年より、ラーメンの食べ歩きを始める。「アウトプットは、着実なインプットの土台があってこそ説得力を持つ」という信条のもと、年間700杯以上を食べ続ける。

 (ラーメン官僚 田中 一明)(PRESIDENT Online)