--創業までの経緯は
「自分と同じ悩みを抱えている人は多いと思い、ショップのお客さんに靴選びのアドバイスをするようになった。その後、スキーブーツの調整・加工を行う店を経て、『お客さんの足にぴったりの靴』にこだわるようになり、オーダーメードのインソール製作を始めた」
--経営に際して大切にしていることは
「社長(自分)を中心とした『教育』だ。人間力、人間性を高めないと、いくら専門的な能力を身に付けても、発揮されない。いろんな会社で不祥事が起こるのは、人間性をおろそかにし、収益性を重視して人間教育ができていないからだ。企業の成長の根本は『人を育てる』ことだと思う。もう一つは、トップがどれだけ高い目標を持てるか。そして社員がトップと一緒に夢を見続けられるか。そのために、社内で業務の透明化を図り、決算書なども全員で見て、会社の方向性を統一している」
--今後の目標は
「2022年に上場し、たくさんの支援を得て、世界へ出たい。期待されている医療分野では、内臓の病気を治療したり、脳の働きを改善したりするインソールを作りたい。もっと発展して、履くだけでポジティブになったり、胃腸の調子を良くしたりできるインソールの開発も可能だと思う」
◇
【プロフィル】高橋毅
たかはし・つよし 群馬県立沼田高卒。地元のスポーツショップで運動靴やスパイクの販売に20年以上携わり、2001年にスキーブーツの調整とオーダーメードのインソール製作を行う個人経営の店舗を開業。04年にBMZを創業。61歳。群馬県出身。