「当面消耗戦続く」
あらゆる商品を扱う現在のビジネスモデルの草分け的な存在がマツモトキヨシだ。関東を中心に中小の買収を重ね、1994年度に業界首位となった。これに対し、2014年に流通大手イオンの子会社となったウエルシアは、M&Aを繰り返し16年度に首位を奪った。4位以下にも、関東地方で展開するサンドラッグや九州が地盤のコスモス薬品がひしめく。
業界事情に詳しい野村総合研究所の矢野亮グループマネージャーは「ドラッグストアは扱う商品が似ており、立地と価格で戦っている状態だ」と指摘。消耗戦が続き、大手による中小の買収が当面続くとみている。