【大林組会見詳報】(2)2代続けて談合がらみの辞任と問われ「恥ずかしい限り」 (1/2ページ)

リニア中央新幹線工事の談合事件を受け、記者会見で辞任を表明した大林組の白石達社長(左)と社長に就任する蓮輪賢治氏=23日午後、東京都港区(飯田英男撮影)
リニア中央新幹線工事の談合事件を受け、記者会見で辞任を表明した大林組の白石達社長(左)と社長に就任する蓮輪賢治氏=23日午後、東京都港区(飯田英男撮影)【拡大】

 大林組の社長交代会見では、報道陣から「引責辞任ではないか」との指摘が数回にわたって上がり、そのたびに白石達社長が「経営体制の一新だ」「真相が明らかになった時点で、コンプライアンスを強化できる体制を整えておくためだ」と強調。引責の意味合いを一貫して否定する。

 一方、談合疑惑の渦中にある大手4社の事実認識が異なっている点に関しては「捜査段階なので、私からの回答は控えることをご理解いただきたい」と述べるにとどめた。

 質疑応答の主なやりとりは、次の通り。

 --入札不正に深く関与したと認めた上での引責辞任ではないのか

 白石氏「捜査・調査に全面的に協力している。当局の判断はこれからなので、捜査に関わることを話せないことは理解していただきたい。私が当局に呼ばれて事情を聴かれたことはない」

 --あくまで「引責辞任」でないということか

 「早期に経営体制を一新することが第一だ」

 --責任を感じた上での辞任、ということでよろしいか

 「今後、相当規模の経営体制の変更が行われる。大林組がこうした事態を起こしてしまったことに対し、会社を代表しておわびする。(しかし社長交代は)経営体制の一新だというご理解をいただきたい」

大林組には談合体質があったのか