楽天が携帯電話事業に「失敗」する理由 「低料金で勝負」の限界が見えている (2/3ページ)

 「楽天モバイル」より安くすることは難しい

 楽天はすでに格安スマホ「楽天モバイル」を展開している。主力プランである「スーパーホーダイ」は楽天の会員であれば1年目1980円から利用できる。楽天モバイルは、ドコモからネットワークを借りてサービスを提供しており、ネットワークの広さやつながりやすさはドコモと同等だ。設備投資がほとんどいらないので、安価な料金プランを実現できているのだ。

 しかし、楽天が自ら全国規模のネットワークを構築するために6000億円という設備投資を行うとなると、ドコモからネットワークを借りるよりも、明らかに経営コストが上昇する。つまり「1年目1980円」という値付けの維持が難しくなるのではないかと見られている。

 本来、第4のキャリアとして華々しく参入するのであれば、大手3社よりもはるかに安い料金プランをひっさげてくる必要があるだろう。しかし、楽天モバイルですでに月1980円を実現しており、3社もすでにそれに近い料金プランを提供している。楽天が「低料金で勝負する」というのも限界が見えているのだ。

 3社と戦うには10年単位での時間が必要

 そもそも、日本にはかつて、いくつもの「第4のキャリア」が存在した。古くはツーカーセルラー、最近ではイー・モバイル、ウィルコムといったところだ。いずれも「通信料金の安さ」を売りにしたが「全国津々浦々でつながらない」という弱点を持ち、結果的に会社は消滅していった。日本人は携帯電話に、安さよりも「どこでもつながる」という安心感を優先するのだ。

楽天の体力が持つかが心配