謎呼ぶ突然の社長交代 老舗出版社ベストセラーズが身売り 一族経営で業績悪化か (2/3ページ)

◆労働組合は「青天の霹靂(へきれき)」と反発

 1月31日まで社長を務めた栗原武夫氏は2013年に社長に就任し経営を引き継いだ。その後も父親で先代の栗原幹夫氏は会長、社長の実兄の栗原慎典氏も常務として経営に携わり、栗原家によるオーナー経営が続いてきた。

 誰もが今後もオーナー経営が続くと思っていたところに、1月31日をもって新社長への株式譲渡が実行された。同社社員で組織される労働組合は、一連の役員交代・株主変更が突如発表され、「全従業員にとって青天の霹靂」と驚きをブログで綴っていた。

 塚原新社長は公認会計士の資格を持ち、2017年4月に経営代行、廃業支援、M&A仲介などを目的としたクロサポ・ハンズオン・コンサルティング合同会社(東京都新宿区)を設立した。

 1月11日には同所に塚原新社長を代表とする持株会社ベストセラーズ・ホールディングスを設立したことも明らかになっている。

◆事業譲渡か清算か 再建の行方は?

 ベストセラーズに一連の経緯や今後の展開の取材を求めると、「(その件には)一切、応じていない」と拒んだ。しかし、「通常通りの営業、出版事業は続けている。今後の方策は検討中で、アナウンスはない。新社長は毎日出社し、社員と適宜コミュニケーションをとっている」(総務担当者)とコメントした。

資産売却による清算も取り沙汰