動き出す原発再編 他電力は東電との連携に警戒感  (2/2ページ)

記者会見する中部電力の勝野哲社長=16日午後、東京都千代田区
記者会見する中部電力の勝野哲社長=16日午後、東京都千代田区【拡大】

 ただ、各社の思惑は入り乱れている。東電や政府が再編・統合で原子力事業の収益確保を目指す一方、他電力には「巨額の賠償を抱える東電の原子力事業を押し付けられる」との懸念がある。実際、関電の岩根社長は、四国電力など4社で結んでいる原子力の技術協力協定を例に挙げ、「現行体制を維持しながら、共通課題について提携を組んでいく」と再編まで踏み込むことには消極的だ。

 各社が描く連携の形を再編・統合に発展させることができるか。東電の経営再建のみならず、電力業界の未来を左右する。(会田聡)

【用語解説】東京電力東通原発

 青森県下北半島の東通村に建設中の原発。平成23年に1号機が着工し、2号機も建設予定。改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)で、出力は2基とも138万5千キロワットになる計画。福島第1原発事故の後は工事が滞っている。建設地の近くには17年に運転を開始した東北電力の東通原発があるが、東日本大震災後は動いていない。