【TOKYO まち・ひと・物語】和と洋融合 老舗旅館の挑戦 創業120年「龍名館」の新展開 (2/2ページ)

ロビーに掲げられた旅館時代の看板の前に立つ浜田裕章専務=東京・神田駿河台(慶田久幸撮影)
ロビーに掲げられた旅館時代の看板の前に立つ浜田裕章専務=東京・神田駿河台(慶田久幸撮影)【拡大】

  • 和洋室には畳が敷かれている

 和風、しかも神田・お茶の水、広く言えば下町の庶民的なイメージをデザイン化。さらに外国人に向けて、「和室の導入編」(浜田専務)を目指した。

 現在の9室は落ち着いた色彩の和洋室で、低めのベッドやソファがあり、床には畳が敷かれ、バスタブは信楽焼の浴槽だ。

 備え付けの封筒や絵はがき、千代紙は「文箱」に収められ、障子のデザインは旅館時代に使われていたものをモチーフにした。

 気軽に「和」が楽しめることから、宿泊客の9割が中国、アメリカなど外国人だそうだ。

 ホテル1階にある「レストラン1899 お茶の水」は「お茶を食す」をコンセプトにしている。食材に日本茶を使った料理のほか、日本茶のアフタヌーンティーや抹茶ビアガーデンなどのイベントなどを提供している。

 12月、港区新橋にオープンする「ホテル1899東京」は洋室ながら、現代風の茶屋をイメージした4種類の部屋を用意。フロントには日本茶を試飲できるカウンターを設置する。

 「龍名館が好きだから、センスがいい・格好いいからという理由で選ばれるようなブランドのホテルになりたい」という浜田専務。老舗旅館の挑戦は続く。(慶田久幸)