燕の技術、五輪の銀盤で輝け 8社試作のフィギュア用ブレードに高評価 (1/2ページ)

ブレードの試作品を手にする県スケート連盟の伝井達理事長
ブレードの試作品を手にする県スケート連盟の伝井達理事長【拡大】

 培ってきた技術の高さを生かし、新潟県燕市内の金属加工会社8社が共同で開発してきたフィギュアスケートのブレード(刃)の試作品が完成した。出来栄えへの評価は高く、手応えは十分。品質の改良やコストダウンを今後進め、五輪などに出場するトップ選手向けのグレードの高い製品に加え、1万5千円程度に価格を抑えた一般用の量産モデルも開発し、新たな分野の需要開拓につなげたい考えだ。(松崎翼)

 フィギュア用のブレードは現在、英国など海外メーカーの製品が市場の大半を占めている。ただ品質に不安定な面があり、価格も割高だとして国内の選手や関係者から改善を求める声が上がっていた。

 県スケート連盟の理事長で自らも選手だった伝井達(いたる)さん(46)は、燕市の企業が持つ技術を生かすことを発案。賛同した8社が昨年8月に開発研究会を立ち上げ、今年1月から試作品づくりを進めていた。

 燕製ブレードの滑り具合を確かめるため、新潟市中央区の新潟アサヒアレックスアイスアリーナで20日、試滑走を実施。審判員や指導者として活動する元選手の岡崎真さん(41)は片方の足に試作品、もう片方には海外製を付けて試したが「思っていたよりも燕製はよく滑り、感動した。これからどうなるのか楽しみだ」と合格点をつけた。