
北海道函館市南茅部地区にあるオリックスの調査中の現場(同社提供)【拡大】
それでもオリックスがハイリスクビジネスに挑むのは、電源の多様化にほかならない。再生エネルギーの中でも太陽光発電は、曇りの日や夜間では十分な発電を行うことができない。しかし、地熱発電は地熱エネルギーを利用するため、天候や時間帯で発電量が変化しない。「地熱は24時間安定した発電が可能だ」(田巻氏)と強調する。再生可能エネルギーによる安定的な電力供給には地熱発電は欠かせないという。
そこでオリックスは現在、地熱発電所の建設に向けた調査を急いでいる。北海道函館市南茅部地区や秋田県湯沢市矢の沢地域など北海道や東北で6件の調査を進めている。函館市南茅部地区の案件は最大出力6.5メガワット程度で、これまでの掘削調査では地熱発電に適した地層が確認されたという。
同社が開発ターゲットとするのは出力2メガワット以上の中規模なものになる。「全国で中規模の地熱発電所を早期に立ち上げ、大きく育てていきたい」(田巻氏)と力を込める。