
ソフトバンク対ロッテ戦でサヨナラ本塁打を放つソフトバンク・柳田=15日、鹿児島県立鴨池野球場【拡大】
「収益を年金に」提案
02年に先の訴訟を起こすまで日本のプロ野球選手たちが球団による肖像権の管理を漫然と許してきたことが、敗訴の原因と思われるが、肖像権という一身専属的な人格権の性格上も、また、契約書の文言解釈の上でも、選手個人に帰属すべきだと考える。ぜひ肖像権を取り戻し、MLBに倣ってその集団利用については選手会で管理し、その収益を選手の年金基金としてプールし、全選手の引退後・老後に資するよう運用することを提案したい。
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【プロフィル】宮田正樹
みやた・まさき 大阪大学法学部卒。1971年伊藤忠商事入社。物資部、法務部を経て、2000年5月、日本製鋼所。法務専門部長を経て、12年10月から社団法人GBL研究所理事・事務局長(現在に至る)。非常勤講師として04年から二松学舎大学大学院で「企業法務」、帝京大学で「スポーツ法」(08年~16年2月)に関する教鞭(きょうべん)をとっている。