【次官セクハラ問題、テレ朝会見詳報(1)】角南社長「1年半ほど前から」「身を守るため録音」 (1/2ページ)

定例会見で記者の質問に答えるテレビ朝日の角南源五社長=24日、テレビ朝日(内藤令撮影)
定例会見で記者の質問に答えるテレビ朝日の角南源五社長=24日、テレビ朝日(内藤令撮影)【拡大】

 《財務省の福田淳一前事務次官のセクハラ問題に絡み、テレビ朝日の角南源五社長が24日午後、東京都港区の本社で定例会見に臨み、同問題への受け止めについて説明した》

 角南社長「財務省の福田事務次官によるセクハラ問題については先日の記者会見で取締役報道局長がそのあらましをご説明したが、その後、当社の調査によって新たに判明した点もあるので、現時点での全体的状況をお話しする。

 「1年ほど前から夜の会合避けていた」

 先日の記者会見の通り、女性社員が福田次官によるセクハラの被害を受けていたことが判明した。この社員は取材目的で1年半ほど前から1年ほど前にかけて数回、福田次官と一対一の夜の会食をした。会食のたびにセクハラ発言があったため、この社員は身を守るため会話を録音したこともあった。そしてセクハラ被害に遭わないよう上司と相談の上、1年ほど前から福田次官との一対一の夜の会合は避けていた。

 しかし、今月4日、NHKが夜7時のニュースで森友問題での財務省の口裏合わせについて独自のニュースを報じ、女性社員はデスクからの指示もあり、その裏付け取材をすることになった。そのときに福田次官から電話があったため、裏付け取材をしようと考え、夜9時ごろから夜10時前まで約1年ぶりに夜の食事を伴う一対一の取材に臨んだ。

「適切に対応できず深く反省」