アジア需要増、LNG投資相次ぎ再開 大手商社が参画、原油相場が持ち直し採算性改善 (1/3ページ)

三菱商事が参画するモントニーのガス田開発。「LNGカナダ」に供給する(同社提供)
三菱商事が参画するモントニーのガス田開発。「LNGカナダ」に供給する(同社提供)【拡大】

 資源価格の低迷で事実上凍結されていた液化天然ガス(LNG)の大型開発プロジェクトが相次いで再開する。三菱商事が参画するLNG事業「LNGカナダ」はこのほど、エンジニアリング大手の日揮などに生産プラントの受注が内定し、今秋にも開発投資が最終決定される見通し。三井物産も、遅れていたLNG開発事業「モザンビークLNG1」の投資を今年度内に決定する方向で調整する。大気汚染対策で環境規制を強化した中国のLNG輸入の急増や、LNG価格の指標となる原油相場の持ち直しで事業の採算性が改善し、新規開発の機運が高まってきた。

 計画凍結から一転

 LNGカナダは、石油メジャーの英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルが開発を主導し、西海岸のブリティッシュ・コロンビア州に年産約1400万トンのLNGプラントを建設する事業。三菱商事などが参画するモントニーのシェールガス田などからガスを調達する。

 シェルは2016年7月、資源安を受けて、同事業の最終投資決定の時期を当初計画の16年末から延期すると発表。決定時期を未定とし一旦、計画を凍結していたが、今年4月に入り日揮や米フルア連合による約1兆5000億円でのプラント設計・建設の受注が内定し、計画が再び動き出した。LNGカナダの事業は日本への輸送日数が10日以内と、米メキシコ湾や中東に比べ短く、競争力も高いことから、シェルや三菱商事は最終投資決定に向けて、LNGの販売先契約を詰めている。

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