◆新規出店が裏目、大手と低価格店の挟み撃ちに
店舗は「狭くて、忙しい」というイメージを払拭。ファミリー層をターゲットに「ゆったり落ち着き、くつろげる空間」の店舗づくりを目指した。好立地に店舗を次々と出店し、集客力の高い商業施設にも店舗を開設していった。
次第に県内で知名度も高まり、2007年12月期には売上高が30億円を超えるまでに成長した。この間、2005年にはとんかつ店の運営にも進出していた。
ジャンボおしどり寿司が出店攻勢を強めていく頃、外食産業は低価格路線が広がっていた。寿司業界でも100円均一の回転寿司などが台頭し、新規出店も計画通りに業績を上げることが難しくなった。新規参入したとんかつ店も軌道に乗らず、苦戦が続いていた。
打開のため、お好みの寿司を選択してテイクアウトできる専用レーンの開設や、ランチメニューの開発など、大手寿司チェーンとの差別化に注力したが、逆に大手寿司チェーンと低価格店の挟み撃ちに遭った。
こうした積極的な新規出店や、それを見込んだ有価証券投資は金融機関からの借入で調達したため、金融債務が大きく膨らんでしまった。結果、この投資が失敗に終わり過大な債務だけが残された。
◆板前と支援者の板挟みに苦しむ社長
業績悪化から脱却するため、2009年11月頃から不採算のとんかつ店や赤字店舗の撤退、給与カットなどの人的リストラにも取り組んできた。