「『100年企業』へのお手伝いをしたい」 司法書士法人コスモ、120%の満足提供 (2/3ページ)


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 --本を購入すると、取り外し可能な「会社のリレーションノート」がついてくる

 「経営者が会社の大切な財産や能力を後継者に確かにつなぐためのツールとして活用してほしい。引き継ぐ財産を書き出し思い出してもらう棚卸しを行うことで、事業承継をどうしたいのかということに気づく。書くことで現状を知り、今の強み、これから挑戦していくことを見つけることができる。事業承継に前向きになれるわけだ。『いつ、だれに』を考え、子供への承継が無理ならM&A(企業の合併・買収)や清算の判断もあり得る」

 --事業承継は難しいのか

 「息子に引き継がせたいが、引き継ぎ時間が短く心の病にかかってしまい、親が復帰せざるを得なくなった企業があった。一方で、事業承継を数年かけて行い、息子を見守りつつ口を出さず、それで安心した息子は海外展開にチャレンジできたという成功例もある。相続は時期を自分で決められないが、事業承継は自分で決められる。その時期を決めるのが社長としての最後の仕事。準備して徐々に実施することが大事で、リレーションノートを書いて、まずは一歩を踏み出すことだ」

 --高齢社長は認知症リスクも抱える

 「認知症にかかると、自分の財産さえ自由に使えなくなる。会社も財務的に大変になり、社員とその家族を巻き込み、路頭に迷わすことになりかねない。『100歳まで生きるから大丈夫』という社長も少なくないが、不安の先延ばしに過ぎない。元気なうちに一歩早めに備えることが財産を守ることにつながる。また長生きリスクへの備えとして、家族で財産を守る民事信託の活用も伝えていきたい。創業から20年続く企業はわずか0.4%、1000社に4社という厳しさだが、2代目、3代目に事業を引き継ぐことで100年企業になれる。その手伝いをしていく」

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