値下げ奏功、反転攻勢に挑む関電 コンビニ、電鉄…エリア内外で大口契約 (2/3ページ)

会見する関西電力の岩根茂樹社長。値下げ幅がどの程度か注目される(薩摩嘉克撮影)
会見する関西電力の岩根茂樹社長。値下げ幅がどの程度か注目される(薩摩嘉克撮影)【拡大】

 家庭向けでは今年4月から、ガスとのセット割引で新たに「なっトクパック」を展開。熾烈(しれつ)な競争を繰り広げている大ガスよりも割安な料金を設定した。

 関電の岩根茂樹社長は4月の会見で、「なっトクパックは(大阪ガスに)負けない。関心を持っていただければ必ずご理解をいただける。広告をうまく使って訴求していく」と自信満々にアピールした。

 入札でも優勢

 関電が攻勢を仕掛けているのは足元の関西エリアにとどまらない。

 昨年11月には中部電力と中国電力のエリアに進出。名古屋市と広島市、岡山市に営業拠点を設けた。中部電、中国電ともに原発再稼働の見通しが立たない中、公共施設への電力供給の入札に数多く参加。価格競争力を最大限に発揮し、日銀名古屋支店(名古屋市)や東広島法務総合庁舎(広島県東広島市)などの案件を落札した。

 また、企業への営業活動にも力を入れ、コンビ二大手のセブン-イレブン・ジャパンの中部、中国、四国にある3千超の店舗の電力調達を地元大手電力などから奪い取った。

 一方、最大市場の首都圏では4月、首都圏に約5万7千件の顧客を持つ長谷工コーポレーション子会社のマンション向け電力販売事業の買収を発表。首都圏の家庭向けの顧客数を今年度末の目標(10万件)を大幅に上回る約15万件まで伸ばすことになった。

経営環境は依然として厳しい