
会見する関西電力の岩根茂樹社長。値下げ幅がどの程度か注目される(薩摩嘉克撮影)【拡大】
値下げ幅が焦点
ただ、関電の経営環境は依然として厳しい。
29年度の販売電力量は前年度比5%減の1152億キロワット時で7年連続の減少。2年連続で中部電力の後塵を拝し、業界3位に甘んじている。値下げ効果によって販売電力量の落ち込みは縮小傾向にあるものの、完全に下げ止まったとはいえない状況だ。
7月にも実施する再値下げが今後の経営の行方を占うことになるが、大ガスが対抗値下げを示唆するなど新電力にも追随する動きがある。値下げ幅が小さければ新電力の反撃を許すことになり、逆に大きすぎれば経営を圧迫しかねないという難しさがある。
大飯3、4号機の出力は各118万キロワットと関電が再稼働を計画する原発7基の中で最大。収支改善効果は年間計約1200億円と高浜3、4号機の約1.4倍に上るため、より大きな値下げも期待される。「苦境を打ち破るには前回以上の値下げ幅を実現する必要がある」(関電幹部)との声がある中、関電がどの程度の値下げ幅で勝負に打って出るのか、注目が集まりそうだ。