
2018年3月期連結決算について、記者会見するトヨタ自動車の豊田章男社長=5月9日、東京都文京区【拡大】
では、どのような分野が伸びるのであろうか。おそらく、次の2つの潮流は外すことができないであろう。一つはEV化であり、もう一つは、公共交通機関やレンタカー、タクシーなどを組み合わせて、人の移動をシームレスに行う「MaaS(モビリティー・アズ・ア・サービス)」化である。
EV化は、パワートレインの変更のみならず、第2段階に入り、エクステリア回り、内部構造にまで影響を及ぼし始める。熱、振動というガソリン車の必須要因が外れることで、外観、素材にまで変革の波が押し寄せるであろう。
MaaS化では、日本でも今年が「MaaS元年」といわれ、後半からいろいろな企業が名乗りを上げ、サービスを開始するのではないだろうか。MaaSは多種多様なサービスが考えられ、これまで部品製造しかしてこなかった企業でも、自動車関連のサービス分野に進出など、新たなビジネスチャンスが想定できるであろう。
このように、今年はビジネスの淘汰(とうた)とチャンスが交錯する年になるのではないだろうか。
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【プロフィル】和田憲一郎
わだ・けんいちろう 新潟大工卒。1989年三菱自動車入社。主に内装設計を担当し、2005年に新世代電気自動車「i-MiEV(アイ・ミーブ)」プロジェクトマネージャーなどを歴任。13年3月退社。その後、15年6月に日本電動化研究所を設立し、現職。著書に『成功する新商品開発プロジェクトのすすめ方』(同文舘出版)がある。61歳。福井県出身。