ソイバーガーで「食のインバウンド対応」 菜食主義者が足を運ぶ居酒屋に行ってみた (2/4ページ)

▽外国人観光客はソイバーガーをピンポイントで求めて来店する方が多い

 ソイバーガーはパテに「大豆ミート(肉によく似た大豆食品)」を使ったハンバーガーだ。また雪田さんが作るソイバーガーは卵アレルギーの方でも食べられるようにバンズも含めて、マヨネーズはもちろん卵を一切使用していない。

ポテトとコールスローをつけたソイバーガーのセット(750円)。ソイバーガー単品(600円)での注文ももちろん可能だ

ポテトとコールスローをつけたソイバーガーのセット(750円)。ソイバーガー単品(600円)での注文ももちろん可能だ

 肉も脂も使用していないというと菜食主義者でない人が食べると物足りなさを感じそうでもあるが、筆者が食べたところ物足りなさは全くなく、むしろ腹にガツンとたまるものだった。

 以前は雪田さんがオーナーを務めていた青森市浪岡にあるハンバーガー専門店「Niche」(現在閉店)で提供されていたものだが、現在は東京都杉並区の立ち飲み屋「ほんずなし」の土日限定のランチメニューとして提供されている。

 ソイバーガーを注文する時、まずは日本人のお客さんと外国人とでは、お客さんの注文の仕方に大きな違いがあると雪田さんは言う。

「ほんずなし」の店長雪田さん。人気ハンバーガー専門店で経験を積み、ソイバーガーを作り出した

「ほんずなし」の店長雪田さん。人気ハンバーガー専門店で経験を積み、ソイバーガーを作り出した

 「日本人のお客様はメニューをひと通り見てからソイバーガーを選んで注文される方が多いのに対し、外国人のお客様は来店するなりいきなり『このヘルシーフードください!』とメニューのソイバーガーを指差して注文される方が多いです」

「ソイバーガーがあるから」来店