「1億円」プレーヤーずらり 役員報酬が急増、上位は外国人独占 企業に説明責任もずしり (2/4ページ)

◆ソフトバンク孫氏の“幻の後継者”が驚愕の100億円超え

 2017年の役員報酬の最高額は、ソフトバンクグループのニケシュ・アローラ元副社長の103億4600万円だった。前年に自身が記録した過去最高額(64億7800万円)の1.6倍に達した。

 同氏は孫正義社長の後継者含みで2014年に入社、2015年6月に代表取締役に就任したが、2016年6月の株主総会で取締役を退任した。報酬はソフトバンクグループと連結会社からで、内訳は基本報酬3億300万円、株式報酬11億9600万円、退任費用88億4700万円だった。

※「提出」は有価証券報告書提出企業、「連結」は連結対象企業、「提連」はその両方を指す

※「提出」は有価証券報告書提出企業、「連結」は連結対象企業、「提連」はその両方を指す

 2位は、ソフトバンクグループのロナルド・フィッシャー副会長で24億2700万円(前年20億9600万円)。3位は、セブン&アイ・ホールディングスのジョセフ・マイケル・デピント取締役で18億9500万円(同21億8700万円)。4位は、ブリヂストンのエデュアルド・ミナルディ元副社長で12億2400万円(同7億5000万円)。5位は、ソニーのマイケル・リントン元執行役の11億4000万円(前年開示なし)。

 毎年、株主総会で自身の報酬額を公開し話題となる日産自動車のカルロス ゴーン会長は10億9800万円で7位だった。

 トップ10位のうち7人が外国人で、特に5位までは外国人が独占した。

◆日本人トップはセブン&アイの鈴木氏

 日本人の最高額は6位セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文元会長の11億3200万円(前年2億8200万円)。

役員は企業価値の向上も求められている