【ビジネス解読】「腕時計界のユニクロ」寡占市場に風穴、“第4の日本ブランド”Knot (4/4ページ)

Knotの東京・吉祥寺の店舗。腕時計の本体50種類以上、ベルト90種類以上が並ぶ
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  • Knotの東京・吉祥寺の店舗。腕時計の本体50種類以上、ベルト90種類以上が並ぶ
  • Knotは日本製のムーブメントを日本で組み立てる「日本製」にこだわっている=東京・吉祥寺
  • 東京・吉祥寺のKnotの店舗。来店客は腕時計本体とベルトを自由な組み合わせで試すことができる
  • 東京・吉祥寺のKnotの店舗。来店客は腕時計本体とベルトを自由な組み合わせで試すことができる
  • 「腕時計界のユニクロ」として注目を集めるKnotの遠藤弘満社長

 立ち上げから約2年でノットの事業は軌道に乗る。現在は東京、名古屋、大阪など国内6都市に7つの直営店を展開。海外では台湾、ベトナム、タイ、シンガポールに進出している。

 もともとノットが日本製を打ち出してきたのは海外でのブランド力を意識した戦略だ。海外向けメディアを通じて、海外での認知度も高まっており、日本国内の店舗にも多くの訪日客が買い物に立ち寄る。現在も海外の大都市からの引き合いが絶えず、年間3~5カ国程度の進出を進める構想を描く。

 ノットは腕時計業界に80年ぶりに誕生したとされる「第4の日本ブランド」として、小さいながらも存在感を放つ。遠藤氏は「中期的な目標は国内外で100店舗、100万本の販売。腕時計のエントリーブランドとして世界一を目指す」と意気込んでいる。(小雲規生)