
セネガル戦の後半、同点ゴールを決める本田(4)。日本人選手初のW杯3大会連続得点となった=24日、エカテリンブルク(AP)【拡大】
週末になるとわが国では多くのスポーツでにぎわっている。先週末もFIFAワールドカップはもちろんのこと、ラグビー日本代表戦に陸上日本選手権などが開催された。まさに代表戦はテレビ局にとってキラーコンテンツになりつつある。大学スポーツもその一つであろう。
この輝かしい場所で活躍をしたいと願う若者たちが多く存在するが故に不幸な事故も発生してしまうのか。イギリスには「スポーツは子供を大人にする」ということわざがある。スポーツを通じてルールやマナー、相手へのリスペクト(敬意)を学び大人へと成長するのである。フットボール発祥のスポーツ母国イギリスでは、スポーツの機能と役割は今も昔も変わらない。メディアスポーツが台頭する昨今こそ代表選手たちの資質と責務が問われている。「日本版NCAA」がその機能を全うすることを願うばかりだ。
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【プロフィル】川上祐司
かわかみ・ゆうじ 日体大卒。筑波大大学院修士課程スポーツシステム・健康マネジメント専攻修了。元アメリカンフットボール選手でオンワード時代に日本選手権(ライスボウル)優勝。富士通、筑波大大学院非常勤講師などを経て、2015年から帝京大経済学部でスポーツマネジメントに関する教鞭をとっている。著書に『メジャーリーグの現場に学ぶビジネス戦略-マーケティング、スポンサーシップ、ツーリズムへの展開』(晃洋書房)がある。52歳。大阪府出身。