【経済インサイド】「マイルドセブン」は日米貿易戦争の“産物”だった 加熱式でも“旗印”に (2/3ページ)

「たばこと塩の博物館」に展示されている発売当時の「マイルドセブン」(左)。パッケージデザインが「セブンスター」と酷似していた。「キャビン」「キャスター」とともに輸入たばこを迎え撃つ3本柱として開発された
「たばこと塩の博物館」に展示されている発売当時の「マイルドセブン」(左)。パッケージデザインが「セブンスター」と酷似していた。「キャビン」「キャスター」とともに輸入たばこを迎え撃つ3本柱として開発された【拡大】

  • 日本たばこ産業の加熱式たばこ「プルーム・テック」。たばこカプセルの銘柄は、マイルドセブンの後継である「メビウス」だ

 「そうした中で、いわば『洋モクに対抗する戦略商品』として開発されたのがマイルドセブンだった」という。

 マイセンの開発コンセプトは、「日本人好みの喫味」。香料を利かせたアメリカンブレンドの「チェリー」と、活性炭入りのチャコールフィルターを採用して味わいをすっきりさせた「セブンスター」の“いいとこ取り”が特徴だ。

 ブランド名は当時のベストセラーだったセブンスターにあやかって付けられたとされ、52年6月の発売当時は、パッケージのデザインもセブンスターにそっくりなものだった。

 一方、たばこ市場の開放をめぐっては、日米両政府が55年に関税引き下げで合意。60年に専売制度が廃止されてJTが発足し、62年には輸入たばこの関税がついにゼロとなった。

 そうした中、マイセンシリーズは日本を代表する銘柄に成長。JTの紙巻きたばこ販売量の約3割を占め、世界販売量は700億本を超える。

 たばこの害を柔らげるイメージのある「マイルド」「ライト」といった表示を禁じる海外ルールに対応し、名称は平成25年にメビウスへ変わった。

 現在、メビウスシリーズの紙巻きたばこは40商品。このほか、加熱式たばこ「プルーム・テック」専用のたばこカプセルもメビウスの名を冠している。

シェア争奪への並々ならぬ決意