
「あらゆるメーカーや技術者と協業していきたい」と語るセーフィーの佐渡島隆平氏【拡大】
従来の録画式カメラではリアルタイムで映像を見ることができなかったが、セーフィーのカメラは動体検知により動きがあったときにフラグ(旗)が立ち、そのポイントをかいつまんで振り返る機能があり、瞬時に状況をチェックできる。トランクルームの内見をする際の顧客の入退室映像が、LTE回線を通じてクラウドに送信されてスマートフォンなどで確認できるため、スタッフが客に同伴しなくてもよくなった。
また、万引被害に悩まされている小売業界でもメリットがある。従来カメラは設置位置が固定されているため、店内の陳列棚や什器(じゅうき)などのレイアウトが変更されるとカメラの「死角」ができてしまう。
セーフィーなら、カメラを簡単に移動できる上、店内のWi-Fi(ワイファイ)を使ってカメラ映像をクラウドに送信するため、従来カメラのように面倒な設置工事がいらない。万引がよく起きている死角を埋めるようにカメラの位置を変えることで、万引の防止・抑止が実現できる。
将来、労働人口の減少や業務効率化などで無人コンビニエンスストアや無人ジムなどが営業される可能性もあり、セーフィーのカメラが貢献する領域が増えてきそうだ。
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■セーフィー
【本社】東京都品川区西五反田 1-26-7
【設立】2014年10月
【資本金】1億円
【業務内容】クラウド型カメラセキュリティプラットフォーム「セーフィー」の運営、ハードウエアメーカーへのソリューション提供