【和歌山発 輝く】玉林園 老舗茶屋発のユニーク商品 今や「県民の味」に (1/5ページ)

自慢の緑茶や抹茶などが購入できる玉林園の売店=和歌山市
自慢の緑茶や抹茶などが購入できる玉林園の売店=和歌山市【拡大】

  • 玉林園の代名詞でもある抹茶入りソフトクリームの「グリーンソフト」

 江戸時代から続く老舗茶屋だが、主力商品はソフトクリームにラーメン。一風変わった企業が和歌山市の紀の川沿いにある-。1854(安政元)年創業の緑茶製造・卸・販売業「玉林園」は、抹茶入りのソフトクリーム「グリーンソフト」や、天かす入りのあっさりとしたラーメン「てんかけラーメン」など和歌山県を代表するユニークな商品を世に送り出してきた。

 この2商品は、各都道府県の習慣や文化を紹介する人気テレビ番組にも取り上げられ、今では「県民の味」に。茶屋としては異色の商品を、全国に浸透させた背景には、既成概念にとらわれない先代社長のユニークな発想と、それを支える社長の堅実な経営戦略があった。

 “世界初”抹茶ソフト

 創業当時はたばこや茶の製造販売、塩干類の販売を手がけていたが、明治時代にたばこの製造販売が国の事業になったことなどを受け、1913(大正2)年からは茶を専業とし、市民の人気を集めた。

 ところが避けて通れない悩みがあった。夏場の緑茶需要の低下だ。夏の暑い時期に急須と茶葉を使って熱い茶を飲む人は一段と少なくなる。そこで林巳三彦・前社長は、当時はまだ珍しかったソフトクリームに目を付けた。冷たいソフトに抹茶を使う。

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