西日本豪雨、企業活動に大きな悪影響 物流網は寸断、コンビニ休業や工場操業停止も (2/3ページ)


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  • 品薄となった広島県坂町のコンビニエンスストア=8日午前11時44分、広島県坂町(渡辺恭晃撮影)

 コンビニエンスストア大手のセブン-イレブン・ジャパンは、岡山県内の8店舗など5県で計17店舗が休業した。自治体からの避難指示が出ていることもあるが、道路網が寸断されていることで、「物資到着に通常よりも90分程度の遅延も出ている」(広報)。

 牛丼チェーン「すき家」を展開するゼンショーホールディングス(HD)は9日午前段階で、広島県内のすき家24店舗が休業。このほか、ファミリーレストランの「ココス」、回転ずしの「はま寿司」など、グループ全体で計44店舗が休業している。主因は食材の配送などに大きな遅れが出ているためだ。

 マツダは7日に休止した本社工場(広島市・広島県府中町)、防府工場(山口県防府市)の2工場について、部品の調達が滞っていることや従業員の安全確保のため、10日まで操業を見送る。11日以降の稼働は10日に判断する。

 ダイハツ工業は本社工場(大阪府池田市)、京都工場(京都府大山崎町)、滋賀第2工場(滋賀県竜王町)、大分工場(大分県中津市)の4工場について、9日の昼の生産を休止。同日夜は再稼働させ、10日の昼と夜も操業させることを決めた。

 浸水被害といった直接の大雨被害で休業を余儀なくされた店舗や工場も少なくない。

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