流通大手イオンは9日午前、岡山や広島、福岡、愛媛などの各県で、グループのスーパーやコンビニ計8店舗が休業を決めた。特に被害が大きかった岡山県倉敷市のスーパー「山陽マルナカ真備(まび)店」は再開のめどがたっていない。
三菱重工業も、断水のため新幹線用ブレーキなどをつくる三原製作所(広島県三原市)を休業。パナソニックは、業務用ビデオカメラを製造する岡山工場(岡山市)が浸水被害を受け、9日の操業を見送った。
各社は復旧に向けた動きを加速させる。
ローソンは浸水被害14店舗を含め計19店舗が休業したが、9日には本社から約40人を現地に送り込んだ。三菱自動車も、7日に稼働を休止していた水島製作所(岡山県倉敷市)を9日に稼働再開。同日は従業員への配慮から、操業開始時間を午前11時半に遅らせており、10日の操業については今後判断するという。