その鍵を握るのがイオンのプライベートブランド(PB)「バーリアル」だ。同グループの各業態で販売され、同社で最も成功したPBとされる。これまでは韓国メーカーが生産していたが、6月からキリンが生産を受託。今年の販売目標は前年比4割増の年間1千万ケース程度とされ、市場シェアは3~4%に達するとみられる。上期は1カ月分程度しかキリンの出荷に寄与しなかったが、今後はフルにきいて、キリンのシェア引き上げにつながる。
一方、アサヒは主力ビール「スーパードライ」が振るわず、打開策がみえてこない。年間での両社のシェア逆転は難しいとみられているが、業界関係者からは「単月ならば逆転はある」といった声が聞かれる。
キリンとアサヒのシェア争いから目が離せなくなってきた。(平尾孝)