□UDトラックス会長 ヨアキム・ローゼンバーグさん
--商用車も100年に1度の大変革期を迎えている
「車両の電動化や自動運転技術の進展などにともなう変革が一夜にして訪れるわけではない。ディーゼルエンジンといった既存技術にも次世代技術にも経営資源を充てる必要がある。強みを生かせる分野にきちんと焦点を当て投資をしていきたい」
--UDトラックスはスウェーデン商用車大手ボルボグループの一員でもある
「2007年にボルボグループの一員となり、『ウィンウィン(相互利益)』の関係を時間をかけて築いてきた。グループ内でエンジンなどの技術を共有できることが大きな強みで、ニーズへの迅速な対応にもつなげたい」
--次世代技術をめぐる開発競争が激化している。
「ボルボグループは、過去10年の間に累計約4000台の電動バスを世界市場に導入したほか、(運転手を必要としない完全自動運転が可能な)『レベル5』の自動運転技術を搭載したごみ収集車を公道で走らせる実証実験などを行ってきた。さらに欧州で複数のトラックが隊列を組む実験に取り組むほか、日本での隊列走行実験にも参加している。国内外で培ったノウハウで次世代技術がもたらすチャンスを取り込んでいきたい」