川重、LNG供給船を国内メーカーで初受注 環境規制強化で需要増を見込む (1/2ページ)

川崎重工業が受注したLNG供給船の完成予想図
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 川崎重工業は、川崎汽船や中部電力などが出資するセントラルLNGシッピングから、液化天然ガス(LNG)船に燃料を供給する船(バンカリング船)をこのほど受注した。LNG供給船の受注は国内メーカーで初めて。船舶燃料は主に重油が使われてきたが、環境規制の強化でLNGへのシフトが進みつつあり、供給船の需要も増加する見通し。川崎重工では、収益性が高いLNG船や供給船の需要を取り込み、収益力を強化する考えだ。

 川崎重工が受注した供給船は全長約81.7メートル、幅18メートルで、3500立方メートルのLNGを積載可能。LNGの蒸発を抑える独自技術も搭載する。坂出工場(香川県坂出市)で造り、2020年に引き渡す計画だ。セントラルLNGシッピングに引き渡された後は、桟橋などに係留中のLNG船に供給船を横付けさせて燃料供給を行うという。

 世界的な船余りが続き、中国や韓国との激しい競争に直面する中、疲弊した総合重工メーカー系の造船メーカーは、他社との提携や生産の絞り込み縮小で生き残りを図ろうとしている。三菱重工業は今治造船など3社と、三井E&S造船は常石造船とそれぞれ提携し、生産拠点の相互活用などを模索。川崎重工も坂出工場に2本あるドックのうち1本を閉鎖したほか、コストの低い中国での生産を強化している。

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