人手や重機が足りず…西日本豪雨で離島のミカンがピンチ (2/2ページ)

 収穫用のモノレールやスプリンクラーの配水管などとともに畑の一部が流された溝田誠一さん(46)。無事だった場所でも、果樹の根元が土砂で30センチほど埋まった。早く土砂を取り除かなければ枯れてしまうが、「手伝う人も雇う人も島にはいない」。農林水産省の災害復旧事業に申請するつもりだが「事業がいつ始まるか分からない」と困り果てている。

 市農林土木課の担当者は「着工は12月ごろになるだろう」と話しており、被災農家には自助努力が求められているのが現状だ。浸水した自宅の片付けにも追われる溝田さんは「気持ちはせくが、暑くて作業が進まない」とため息をついた。