これでは多重債務者が… メガバンクのカードローンビジネス、どうあるべきか (4/5ページ)

 テレビコマーシャルの自粛などを進めているが……

 この状況を適正化するためには、銀行、監督官庁、個人、それぞれの取り組みが必要になるだろう。

 すでに、銀行はテレビコマーシャルを自粛するなど、過度な勧誘の是正に動いている。いまだ取り組みは十分ではないとの考えもあるようであり、自主的な是正措置は今後も強化されるべきと考える。過去の貸し出し案件の中には、年収がないにもかかわらず、銀行カードローンを使ってお金を借りていた人もいる。銀行のカードローン事業の継続性、消費者保護の観点から、業界全体で厳格な審査の実施が求められる。

 また、銀行業界は、個人がカードローンの利用に付随するリスクを正確に理解できるよう取り組みを進めるべきだ。全銀協はウェブサイトでカードローンの借りすぎに注意すべきという広告を掲載している。ただ、借り入れへの抵抗感が少ない個人が増えているというリスクを考えると、課題は多い。

 今後は「レンダーズ・ライアビリティー」が問われる

 現状、こうした取り組みは、銀行の自主的な取り組みに任せられている。低金利の現在、金融庁が銀行カードローンを貸金業法の対象外とするのであれば、銀行カードローン事業はうまみのあるビジネスでありつづけることに変わりはない。従来のように、できるだけ貸し出しを増やしたいという考えが重視されるケースもあるだろう。業界全体でカードローンビジネスのあるべき姿を考える必要がある。

問われる貸主責任