西日本豪雨で続く鉄道網の寸断 貨物列車も運休、代替輸送能力は被災前の13%に (4/4ページ)

 赤字路線は山間部や海沿いにあることが多く、土砂を撤去するための重機が地形的に搬入しにくいなどの問題がある上、復旧には周辺の河川などを管理する国や自治体との調整が必要になる。実際、橋が流失した芸備線では河川の防災対策と一体となった鉄道の工事計画を練る必要に迫られており、沿線の自治体などはJR西に路線存続を求める要望書を提出している。

土砂崩れで線路が崩れたJR山陽本線。下の道路も崩れている=12日、広島県東広島市(本社ヘリから、鳥越瑞絵撮影)

土砂崩れで線路が崩れたJR山陽本線。下の道路も崩れている=12日、広島県東広島市(本社ヘリから、鳥越瑞絵撮影)

 地方にとって、鉄道は欠かせないインフラだ。鉄道アナリストの川島令三さんは「鉄道を失った地方都市は、観光客の減少や人口流出などで急速に衰退するケースが多い。街の玄関口である駅がなくなれば地図に地名が掲載されなくなるなど交通手段以外の役割も大きく、存続はまさに死活問題だ」と指摘する。

(前川康二)