「AI民主化」、挑むベンチャー企業 一部が使える“特権”、誰もが使えるものへ (2/3ページ)

エッジインテリジェンスが開発したWebDNNを使ってタブレット上で2枚の写真を即座に1枚に画風変換した
エッジインテリジェンスが開発したWebDNNを使ってタブレット上で2枚の写真を即座に1枚に画風変換した【拡大】

  • WebDNNの実用化に向け技術開発に励むエッジインテリジェンスの共同創業者取締役の日高雅俊氏(左)と木倉悠一郎氏

 DNN(ディープニューラルネットワーク)は、深層学習や機械学習の基礎技術で、画像や音声の認識・生成に有効な手法だが、計算負荷が高くウェブサービスに組み込むには大量の計算機を用意する必要がありコストが高くなる。ユーザーが専用アプリをインストールすることも考えられるが、手間がかかり気軽に試すことが難しい。

 こうした課題を解決したのがWebDNNだ。「AIの研究成果を、世の中で活用するために手助けする道具」と日高氏はいう。WebDNNによって膨大なデータ処理をサーバー(中央)から端末(エッジ)に移すことができ、「スマホさえ持っていればいつでも、どこでも簡単にAIを活用して、よりよい暮らしができるようになる」ともう一人の共同創業者取締役の木倉悠一郎氏は指摘する。

 人・金・時間をかけられる大企業主導でAI技術は発展してきたが、特別な計算機や大型サーバーを持たないベンチャーや個人開発者でも簡単に参加できるようになるわけだ。

 EISは今年3月、東大大学院の原田・牛久研究室が2017年5月に公開したWebDNNの品質向上と応用開発を進めるため設立された。共同創業者が実用化に向けた技術開発に注力し、AIのデモンストレーションやスマホのカメラで撮影した画像処理サービスなどの開発を目指す。

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