ファミリーデーで会社のファンづくり ベンチャーでも職場見学広まる (2/2ページ)

ファミリーデーに参加した子供に挨拶するプレシャスパートナーズの高崎誠司社長=東京都新宿区(同社提供)
ファミリーデーに参加した子供に挨拶するプレシャスパートナーズの高崎誠司社長=東京都新宿区(同社提供)【拡大】

  • ファンズのファミリーデーで、子供たちに社内を案内する従業員=東京都渋谷区

 動画製作支援のvivito(ビビトー、同渋谷区)も初のファミリーデーを15日に開き、動画作品の上映を交えつつ、小さな子供でも楽しめるよう、ヨーヨーつりなども企画した。また、求人広告代理店のプレシャスパートナーズ(東京都新宿区)も6、7の両日、本社で従業員とその家族の約30人が参加した。従業員の両親が直属の上司に「お世話になっております」とお礼を述べる場面も見られた。

 成長著しいベンチャー企業は、平日は残業が多いうえ、休みの会社が多い土曜日、日曜日、祝日に出勤するケースも少なくない。そうした日は、ほとんどの保育園や幼稚園が休みのため、やむを得ず会社に子供を連れてくるケースもある。

 ファンズの国師社長は「家族にも働く現場を見ていただくことで、私たちの仕事への理解を深めてもらうきっかけにしたい」と、ファミリーデー開催の意義を語る。田中取締役も「家族あっての父親でもあると同時に、父親の昼間の世界を知ってもらうことで、仕事に対する家族の理解が深まれば」と話す。

 プレシャスパートナーズの高崎誠司社長も「従業員にはかけがえのない両親や家族が存在していることを管理職が認識でき、働き方改革へのモチベーション(動機付け)を高められる」と強調した。