体内に「ICチップ」、国内も30人以上 解錠や承認、電子決済にも 普及へ環境整備必要 (2/2ページ)

手に埋め込んだICチップで解錠する「お多福ラボ」の浜道崇社長=8月4日、大阪市
手に埋め込んだICチップで解錠する「お多福ラボ」の浜道崇社長=8月4日、大阪市【拡大】

 浜道さんの説明では、現在流通するチップは記憶容量が少ないが、性能が上がれば利便性が上がる。一方で個人情報などセキュリティー保護の問題が出てくるといい「国内でどんなサービスが適しているのかを考えたい」。

 医師法違反の懸念も

 国内の事情に詳しいチップを埋め込んだ男性(43)によると、日本では、すでに30人以上が「自己責任」で埋め込んでいる。多くは20~30代で、スマホのアプリ開発者などのIT関係者が多いという。

 ただ埋め込み方法には課題がある。体内に入れるための注射針は医療機器に当たるため個人輸入ができない。医師以外の人が他人に埋め込むと、タトゥーのように無資格で医療行為を行ったとして医師法違反に問われる恐れがある。人体への影響はほとんどないとされるが、長期的な影響は、よく分かっていない。

 男性は、素人が無理に自分で埋め込むと大量出血や感染症にかかる恐れがあると指摘。「利便性が高く普及する可能性がある技術だからこそ、埋め込みを請け負う施術者の免許制度などを作り、安全な利用環境を整備すべきだ」と話している。