11日の会見で呉文精社長は「半導体メーカーの競争は厳しい異種格闘技戦となっており、“優勝”を狙わなければ生き残れない。自動車向けは明け渡さず、必ず勝つ」と力を込めた。
株式市場は買収発表を好感し、ルネサスの11日の終値は754円と前日比32円(4.4%)上昇。一方、S&Pグローバル・レーティングは「財務指標が大幅に悪化する」とみて、ルネサスの長期・短期発行体格付けを、引き下げ方向で動向を注視する「クレジット・ウォッチ」に指定した。
こうした懸念に関し、ルネサスの呉社長は「借り入れを毎年2000億円ほど返していける」と会見で述べ、財務の早期改善に対する自信を示した。