【中小企業へのエール】カジノは必要か 世界水準で、日本らしいショーが不可欠 (1/2ページ)


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 □旭川大学客員教授・増山壽一

 先の国会で法律が成立し、日本にようやくカジノを含む統合型リゾート(IR)施設が建設されようとしている。日本に3カ所程度認定されることをにらんで、誘致を目指す自治体と開発業者がどんな施設を作るべきか、真剣な議論が行われようとしている。

 なぜ日本にIRが必要かという際に、日本には夜楽しめる施設があまりにも少ない、という外国人からの声をあげる人が多くいる。確かにおいしい食事をして、せいぜいカラオケに行くぐらいしかなく、ミュージカルやコンサートも大都会にしかない。しかもいつも満席で予約なしで入れるわけではなく、その終了時間が世界標準からするとあまりにも早すぎるという。

 しかし本当にそうだろうか。外国の友人は渋谷や新宿、札幌すすきの、福岡の中州で夜遅くまで食べ飲み歩き、時にバッティングセンターやゲームセンターなどもよく知っている。

 世界をいろいろ仕事で回った際に、カジノがあればそこを見学した。そこで知ったことは、カジノだけでは、やがて寂れ入場者はいつしか地元の時間と少しばかりのお金をもつ高齢者だけになってしまうということだ。そこで併設されるホテルやホールでのイベント、ダンスや手品、各種の華やかなショーを多く興行しているIRのカジノの存在は極めて限定的だ。

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