▽ユーザーの自覚を促す
問題に対する世間の関心の高まりをうけて、スマホのオペレーションソフト(OS)であるアンドロイドを開発するグーグルが、最新モバイルOS「アンドロイド・パイ」に、ユーザーがスマホ本体及び各アプリの使用時間を確認、制限できる機能「ダッシュボード」を導入、8月より提供を開始した。
アップルも、iPhoneやiPad用の次期OS「iOS12」で、同じくアプリやウェブの使用時間を管理・制限可能な機能「スクリーンタイム」を導入する。どちらの機能も、ユーザーに自分がどれだけ多くの時間をスマホに費やしているかを自覚させ、自発的に使用時間を減らしてもらうのが狙いだ。
特定のアプリごとに自分で使用時間を設定することもできるので、たとえばあるゲームをプレイしすぎているなら、そのゲームアプリの使用時間を1日1時間に設定しておくと、アンドロイドの場合は1時間使用した時点で同アプリのアイコンの色がグレーに変化し、iOS12の場合は通知が表示される。
▽子供の使い過ぎにも強い味方
またスクリーンタイムは、子供のiPhoneやiPadの使い過ぎが気になる親にも役立つ。ファミリー共有と連係しているため、子供がiPhoneでどんなアプリをどれだけ使っているかが把握できるだけでなく、使用時間の上限の設定や、就寝時間や休止時間を決めてその時間帯の使用を禁止することも可能だ。