三天被服、女性向け作業服を製造・販売 おしゃれで高機能、現場に笑顔 (2/2ページ)

女性用作業服を手掛ける「三天被服」の東谷麗子社長。動きやすく、おしゃれなデザインが好評だ
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 三天被服の作業服「三天被服 女性用作業服」には実際に現場で働く女性の意見をふんだんに取り入れている。

 ニット生地を採用し、軽さや動きやすさを実現。機能性にもこだわった。ポケットの角度を縦方向に配置したり、内側にポケットを付けて使い勝手を高めた。若い世代にも受け入れられるようシンプルなデザインを心掛けている。

 少量の受注生産に応じ、小回りが利くのも売りだ。注文は10着以上から受け付けている。1着の価格は8640円からと、作業服量販店で販売される一般的な製品と比べて2倍程度の価格だが、納入先からは「使いやすい」「動きやすい」と好評という。人手不足が課題となる中、企業の女性社員の採用や引き留めにも一役買っている。

 現在は丈の長さと、袖口の形状は選べるが、今後はオプションの種類を増やし、さまざまな顧客ニーズに応じてカスタマイズできるようにする考えだ。

 東谷社長は「『女性が女性らしく、生き生きと笑顔で働ける現場』を、新しいタイプの女性専用作業服を通して発信していきたい」と意気込んでいる。

【会社概要】三天被服

 ▽本社=堺市北区長曽根町130-42 さかい新事業創造センター228

 ▽創業=2015年6月

 ▽資本金=300万円

 ▽従業員=4人

 ▽事業内容=女性向け作業服の製造・販売