160万円のターンテーブルが好調 「テクニクス」の最高位機種、肌で感じる音の力 (2/3ページ)

 世界最高品質を実現

 テクニクスは45年に、モーターで直接駆動する「ダイレクトドライブ」方式を世界で初めて採用した「SP-10」を発売した。従来品はモーターの回転をレコードが乗った皿の部分に伝えるのにベルトを使っていた。ダイレクトドライブ方式は直接駆動することで、回転し始めるまでの時間が短く、ベルトの摩耗もないのが特徴。より正確な回転を保つことで、高音質で音楽が聴けるようになった。

 SP-10Rは、この世界初だったターンテーブルの復活版だ。また、SL-1000Rは、テクニクスブランドを統括するパナソニックの小川理子執行役員が「世界最高クラスのものが実現した」と胸を張るほどの出来で、往年のファンたちがこぞって飛びついた。

 市場調査会社の富士キメラ総研(東京)の平成26年の調査によると、国内の音響機器市場はほぼ横ばいで推移している。その中でも好調なのは、ホームシアターシステムやヘッドホンなどで、1970年、80年代のオーディオ全盛期に主流だった音楽を聴くスタイルに必要なスピーカーやアンプなどは伸びていない。

 ただ、テクニクスの上松さんは「スピーカーオーディオは耳だけでなく、肌で音楽を感じられるのが醍醐味。音の持っている力を、ヘッドホンから流れる音楽を聴くのになれた人にも楽しんでほしい」と訴える。

試聴用トレーラーも