160万円のターンテーブルが好調 「テクニクス」の最高位機種、肌で感じる音の力 (3/3ページ)

 試聴用トレーラーも

 テクニクスでは、実際に音を体験できる視聴室を東京と大阪に持つ。7月にはグランフロント大阪(大阪市北区)にある試聴室の来訪者が26年10月のオープン以来、5万人を突破した。

 ターンテーブルからアンプ、スピーカー2台すべてをテクニクスの最高級モデルでそろえ、用意したレコード千枚とデジタル音源で、歌謡曲からロック、ジャズ、クラシックまで何でも聴かせる趣向。1日平均50人が訪れているという。5万人目の来訪者となった兵庫県尼崎市の男性(61)は視聴室の常連で「家では大音量で聴けないので、ここに来ては楽しんでいる。子供が独立したらリスニングルームを作りたい」と話した。

 このほか、最高級モデルのセットを積んだテクニクス専用トレーラーも全国各地を走っている。音楽の聴き方が多様化する時代、テクニクスの挑戦が続いている。

 ■テクニクス 昭和40年、松下電器産業(現パナソニック)から生まれた高級音響機器ブランド。小型スピーカーからはじまり、高級オーディオ市場にも進出した。世界初のダイレクトドライブ式のターンテーブルは、音響機器ファンだけでなく、その精緻な機能で、DJらからも人気を集めた。一時期は電子オルガンなどもテクニクスブランドで発売、世界を席巻したが、市場の縮小などで平成22年に一旦、製品の生産を終了。愛好者の根強い人気もあり、26年に復活した。